「くわわいい」は造語で「カワイイ」の最上級を意味します。
工芸・美術・写真など様々な分野で活躍するベテラン作家達、
それぞれが想う「くわわ」いい作品たちが、個性的なまち「シモキタ」に集結します。
表現が異なるベテランの妙 是非お楽しみください。
参加作家紹介 ※五十音順
雨宮 弥太郎 【工芸作家・硯】
元禄3年から320年以上にも渡り、山梨で硯を制作してきた雨端硯本家の13代目。東京藝術大学で彫刻を学び、伝統と革新を同時に兼ね備えた高い芸術性を漆黒の硯の中で表現する。現代音楽や文学にも造詣が深く、硯が持つ現代彫刻としての可能性と世界観を追求し続けている。
「ふわわ あ」サイズ: 6.8×6.0×3.5cm
左:「ふわわ 1」サイズ: 10.3×6.3×1.7cm | 右:「ふわわ2」サイズ: 10.2×7.8×1.8cm
伊勢崎 淳 【工芸作家・陶芸】
岡山備前焼で人間国宝に認定、日本を代表する陶芸家の一人。釉薬を使わず長時間焼き締める技法により、炎と陶芸家との対話をより深く作品で表現する。現代的な造形と大胆なフォルムは世界的にも評価が高い。中世の窯を復活させるなど、備前焼の歴史研究家としての側面を持つ。
「風雪」備前焼
※備前焼祭り・展示風景から
巖谷 國士 【評論家・写真家】
巖谷 國士 【評論家・写真家】
著名な仏文学者で、シュルレアリスム研究の第一人者。大学時代に瀧口修道や澁澤龍彦と出会って以来、美術や文学の評論のほか、創作や翻訳や紀行、講演や展覧会監修などの多彩な活動をつづけてきた。80年代からは写真家として世界各地の作品を発表し、個展もたびたび開催している。
「ジェノヴァ パッラヴィチーニ荘の空気の精」カラープリント
※Galerie LIBRAIRIE 6 ・展示作品より
桑原 弘明 【美術家】
多摩美術大学油絵科卒業。80年代より極小のスコープ作品を発表。金属製の小箱の外側にある覗き口から見える世界には、極小のパーツによって生み出された無限に広がる不思議な風景が閉じ込められている。幻想的で詩的な美しさを持つ作品は、多くのファンを魅了している。
「生まれる夜明けの羊たち」
作製年: 2020年 / 技法: ミクストメディア / サイズ: 20×20×56mm
小林 健二 【美術家】
東京都港区で生まれる。少年時代から天文や科学など森羅万象の不思議に魅せられ、独学で様々な書物を研究、鉱石や結晶など様々な素材を駆使した表現方法で独自の世界観を持つ作品を発表する。表現内容は美術・写真・映像・音楽などのジャンルを超え、多くの著作も出版する。
「土星天文台」(部分)
築地 久弥 【工芸作家・漆芸】
東京藝術大学で工芸を学び、神奈川に工房を構える。日本伝統工芸展、伝統漆芸展で受賞歴多数。奈良時代に唐から伝来した乾漆(麻布を漆ではり合わせた素地に上塗りする技法)によって生み出される作品は自然界の息づかいを感じる。無駄がなく繊細で優美なフォルムが特徴。
左: 小鳥箱「モモ」(赤系)作製年: 2019年 / 技法: 乾漆 / サイズ: 9.0×5.6×8.0mm
右: 小鳥箱「サクラ」(緑系)作製年: 2019年 / 技法: 乾漆 / サイズ: 10.8×5.6×8.0mm
「乾漆カメレオン蒔絵小箱」
作製年: 2019年 / 技法: 乾漆 蒔絵 螺鈿 /サイズ: 8.6×9.0×4.0mm
間島 領一 【美術家】
スペインの美術学校で学んだ後、アメリカの美術大学・大学院へ進む。現代社会を独自の視点でシニカル、かつポップに表現する立体作品で世界のアートシーンを席巻。多くの美術館で作品が所蔵される。これまでにワークショップも積極的に行い、アートの垣根を超えた活動を展開する。
「養殖深海魚」
作製年: 2015年 / 技法: 塑像 /サイズ: H:85 × W:120 × D:32cm
「魔除け」
作製年: 1977年 / 技法: 塑像 /サイズ: H:39 × W:27 × D:64cm
綿引 明浩 【美術家】
東京藝術大学大学院在学中から銅版画を中心に作家活動を開始。その後、オリジナル絵画技法・クリアグラフによる作品を発表。カラフルな空想世界を表現する。国内外のギャラリーで個展等を多数開催。近年はアニメーションに挑戦するなど様々なメディアの作品を制作している。
「アンダルシアンの馬」
作製年: 2020年 / 技法: クリアグラフ /サイズ: 15.5 × 22.0 × 3.0cm