森田 夏鈴による展覧会。今展が森田の初個展となります。
彫刻科出身の作家ですが、平面作品を主体に作品を発表いたします。
「作品は私の願望そのものを表わし、造る過程は欲求を満たす手段です。
私にとって、造ることは"食べる"行為と似ています。
鱗や花弁を、一枚一枚、あじわうように描く。
少しずつ、少しずつ、色を重ね、ゆっくりと消化していく。
作品に落とし込むことで、自身の一部として支配していく感覚になるのです。
咲き誇る花はいつしか枯れてゆき、命もまた終わりを迎えます。
そして、私は、そのような私以外の何かになることもできない。
永遠に自分のものにしてしまいたい衝動。
それになりたい、それが欲しいという、憧れと渇き。
それらを満たす行為が、私にとって”造る”ことなのです。
欲深く未熟な私は、表現をし続けることで出会う、その先の何かに憧れを抱いています。
憧れへの出会いの出発点として、本展覧会を企画いたしました。
ぜひご高覧ください。」
森田 夏鈴
森田 夏鈴 / Karin Morita
1993年 三重県出身
2016年 三重大学教育学部美術教育学科卒業
在学中は彫刻専攻。
卒業制作では、石膏とスタッフを混ぜたマテリアルを使い、立体を用いたインスタレーション作品を発表。
2017年 第6回MAE展(Mie Art Education 展)出展
2018年 第7回MAE展出展
2019年 第8回MAE展出展